Licking the Sweet
「ああ」
ゲインの舌が、ゲイナーのそこを舐めた。ひく、と震えた。
「そんな、とこ…」
息を荒くしてゲイナーが呟く。
「恥ずかしいかい?」
ゲインは唾液を塗りつけるように何度も何度も舐めた。
その度にそこはきゅう、と引き締まる。
ゲインは指でそこを撫でた。
「ああ」
裏返った声を上げて、ゲイナーは
泣きそうな顔で口を手の甲で塞いだ。
「駄目だよ、もっと聞かせてくれなきゃ」
ゲインの指が周辺をなぞるように動く。
大きく開かれ、抱え上げられた白い内股が震えた。
「ゲインさ…」
涙を溜めてゲイナーが呼んだ。
「君は甘えん坊だな」
ゲインは言って手を握った。顔を伏せ、また穴の周囲を舐める。
無防備な体勢のまま、ゲイナーは耐えていた。
「そろそろいいかな?」
挿入していた二本の指を抜いて、ゲインが言った。
「い、入れるんですか?」
怖々ゲイナーが聞いた。
「ああ。男同士だって一つになれる。知識としては知ってるだろ」
ゲイナーは曖昧に頷いた。足を開いたまま、眉を寄せて、
ゲインが勃起したものに潤滑油を塗りつけるのを見る。
「心配?」
ゲイナーはゲインを見て少し不安そうに瞬きした。無口になっている。
「最初だけさ」
ゲインは言って自分のものを擦り上げた。
「リラックスしろよ」
ゲインの手が、ゲイナーの膝の裏を掴む。
「イタッ」
ゲイナーが逃げるように腰を浮かせた。
「痛い!」
怯えて這い上がろうとする。
「逃げるな」
足から手をはなして、素早く腰を捕まえる。
ゲイナーのそこに自身をあてがった。
「ウアッ」
痛みに我を忘れ、ゲイナーは逃げようとする。
「まだ先っぽしか入ってないぞ」
「イヤダ…!」
ゲイナーが涙を滲ませて暴れる。
「こら」
ゲインは蹴ろうとする足をなんとか抱え上げて、
ゲイナーに負荷を掛けるように体を伏せた。
足を胸に押し付けられ、ゲイナーが苦しそうに喘ぐ。
「こんなことはしたくなかったんだが…」
「ちょっと外せよ! 何するんだよ!」
邪魔しようとする手をまとめて縛ると、
ゲイナーが両手を振り上げて抗議した。
「こんなの嫌だ!」
泣きながら喚く口を手で封じて、
脱がせたゲイナーの服の端を無理矢理突っ込んだ。
くぐもった声が抗議する。全身でゲインを怒っていた。
「大人しくなったら解いてやるよ」
ゲインは言い、やっと落ち着いて腰を進めた。
ゲイナーの悲鳴が聞こえ、
痛みに震えるのが伝わってくる。
「ううッ」
ゲイナーが声を漏らす。溢れた涙が頬を伝い落ちた。
ゲインはゆっくりと押し進んだ。
「うー!」
ゲイナーが目を閉じたまま眉をよせる。注意深く挿入する。
「全部入ったぞ」
内股を優しく撫でてやった。ゲイナーは横を向き、ゲインを見なかった。
優しく体を愛撫する。恐怖と痛みのせいでゲイナーの体は強ばって、
微かに震えていた。
「温かいよ…。それにこの抵抗感がいいな」
ゲインがわざとらしく煽った。ゲイナーの目から新しい涙が落ちた。
入り口がゲインのものを締め付ける。
「ああ…ゲイナー君…もう慣れたのか」
ゲインは深く目を閉じて感慨深く呟いた。
「じゃあ動いてもいいな」
ゲインの声にゲイナーが身を堅くする。
「んんっ」
軽く引いて射ち込まれ、ゲイナーが悲鳴を上げる。
「大丈夫そうだ」
「んっ、んん、」
動くたびにくぐもった声が漏れる。
「もっと体の力を抜けよ」
ゲインは手をのばし、乳首を撫でた。
快感に抵抗しようとして、ゲイナーが苦しそうな顔をする。
身を預けるまで時間がかかった。
「そうだ。感じれば楽になる」
ゲインはゲイナーをより深く突いた。
ゲイナーを傷つけないよう、細心の注意を払ってゆっくり動く。
「うう、ん、」
ゲイナーが呻いた。逃げることも出来ず、侵入してくるものを
ただ堪えている。
「ああ」
ゲインが圧迫感に声を漏らすと、ゲイナーが涙を浮かべたままの目で
ちらりと見た。
「さっきよりマシだろう、ゲイナー」
笑いかけると、ゲイナーはまた視線を逸らした。
堅く目を閉じて突かれるままになる。
時々快楽から逃れるように首を振った。
ぐったりと身を横たえてゲインを受けいれているが、
気持ちだけは必死で抵抗しているように見えた。
ゲインはしばらくの間、自由が利かないままのゲイナーを犯し、
楽しんだ。
「ん」
ゲインは快感を余すところなく感じるように天を仰いだ。
久しぶりに誰かの体に触れたせいなのか、ブレーキが利かない。
ゲインはそんな自分を嘲笑った。
苦しみに歪んでいたゲイナーの顔が、恍惚とした
表情に変わっている。
飲ませた媚薬の効果は確実に顕れてきていた。
筋肉がほぐれ、体の力が抜けて、快感が高まる効果がある。
混ぜたのが酒だったから、ゲイナーは酔っ払っているのか、
頬をほんのり染めていた。
少し貧弱な白い体を無防備に開き、ゲインの動きに合わせて揺れている。
戒められたまま感じるゲイナーの姿は、
ゲインの征服欲を掻き立て、興奮させた。
時折、潤んだ目でゲインを見つめてくる。
「…そろそろ解いてやるよ。苦しかっただろう」
一方的なセックスを責められているようで、
しょうがなく自由にしてやる。手の戒めを解き、
口から服の端を引き出す。
「ア、ああ…んっ」
自由になったゲイナーの口から漏れる喘ぎ声に、
ゲインは無意識に反応し、腰の動きを激しくした。
こいつ何て声を出すんだ…口は塞いでおいた方が良かったか。
素直に反応してしまう自分の体に苦笑する。
「掴まれ」
思考出来なくなったゲイナーは言われるままに手を伸ばした。
「ああ、はああ、ん」
声を堪えようとしているが、うまくいかないでいる。
薬のせいでコントロールが効かないらしい。
「ここがいいんだな」
歓ぶ場所をしつこく責めてやる。
ゲイナーは縋りつくようにして体を震わせ鳴いた。
「ああ…最高だ、ゲイナー君」
優しく柔らかい唇に触れて、ゲインは言った。
擦れるたび、ゲイナーは激しく喘ぎ声を上げた。
白い肌はますます熱さを増して、
ゲイナーをほのかにピンク色に染めている。
狭い部屋に息遣いだけが響き、二人の存在だけが感じ取れた。
ゲインは本能のままに腰を動かした。
「…アアッ、」
涙を浮かべたままゲイナーが悲鳴を上げた。
股を濡らしたゲインの精液の生温かさに震え、匂いにむせる。
「悪い」
ゲインが指でゲイナーのそこを拭いた。中から白いものが僅かに
伝い落ちた。
「かわいいよ、ゲイナー君」
ぐったりとしているゲイナーにゲインは言い、抱きしめた。
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ドウモスミマセン。まだ終わらない。