二人と一匹 [8] (ワンピース パラレル ゾロ ナミ サンジ)
「…チ○ポコおったてやがって、」
放心状態のサンジのそれを、ゾロが握り、擦り上げた。
サンジは我に返った。ベッドの上にナミを探したがいなかった。
「ナミは明日から旅行だ。もう帰った」
ゾロがサンジの目線を読んで、言った。
俺を置いて行ったんだ…
鼻の奥がツンとした。
「大事なペットを預けてくってよ。
二日間だ。代わりにうまいもん食わせろよ」
サンジは嫌だというように首を振った。縛り上げられた
腕はもうしびれもしない。
ゾロを睨んで威嚇したが、
中心を包んだゾロの手に力が入ったので堪えるように俯いた。
「どうだ? ナミの体ソソるだろ」
サンジは呻いた。罵倒してやりたかったが猿轡のせいで出来ない。
情けなくて目が潤んだ。
「先から垂れてるぜ」
ゾロの親指が先端を撫でつけ、塗り付けるようにした。
敏感になっているそこから、快感が腰全体に広がった。
サンジは息を荒くした。まだ戒めは解かれない。
「ううう、」
呻き声を上げると、ゾロが含み笑いを漏らした。
手の動きを激しくする。サンジは耐えようとした。
ゾロは乳首に触れて来た。
「感じやすいんだな」
ゾロが笑う。体を捩ると、ゾロは手荒に口に噛ませたタオルを取った。
「てめえ、ヤメ」
激しく口の中を蹂躪された。
「ん、」
ゾロの指先がサンジを高ぶらせ、追い立てる。
「んん」
サンジは逃げたくて、腰を浮かせた。
ゾロの手で、イかせられたくなかった。
口の中を動く舌を、噛み切ってやろうと頑張るのに、
ゾロはうまく逃げ回って、歯列を撫でた。
「うううう」
ゾロの指先が乳首を押しつぶす。サンジは跳ねた。
「んー」
緩急をつけて、握られた。サンジは全身を緊張させた。
唇を荒々しく吸い上げられ、酸素欠乏に陥る。
本当に何も考えられなくなっていった。
貪られた。どうにかなってしまいそうだった。
リボンが解かれ、ゾロが人差し指をリボンの内側に差し入れた。
リボンの巻きを緩めながら、一気に強く擦り上げられた。
「あああ!」
自由になった唇から、悲鳴が漏れた。思いきり放った。
ゾロは手の中に吐き出されたそれを、サンジの頬に擦り付けた。
生温かくて、変な気分になった。肩で息を繰り返す。
そのままゾロの指先が、唇を辿った。
俺ので濡れた指だ…。
サンジはぼんやりと思った。
「お前も、ソソるぜ」
サンジの目尻に溜まった涙を舐め取ると、もう一度唇を吸ってきた。
抗う気力はなかった。ゾロのキスはどんどん激しくなった。
初めてキスに酔った。脱力すると、
ゾロの唇が離れた。見つめあった。
こいつはあまり表情を変えないんだ、ぼんやりとサンジは思った。
ゾロから目を離せなかった。
ゾロが瞬きして、視線を断ち切った。
サンジのリードを外し、手錠を外し、
シャワーを顎で指した。
仕事だから、食事は作った。ゾロの部屋も、ワンフロアぶち抜きの
高級マンションで、キッチンの使い勝手はナミの所と同じだった。
朝は早い。昼間は一人になれた。
三日に一度来るというハウス・キーパーは
ヨサクとジョニーという面白い奴等で、すぐに仲良くなった。
夜は遅かった。それでも飲むというので、酒に合わせた夜食を作った。
ゾロの部屋には、寝室や書斎、トレーニングルームなどの他に
ゲストルームがあったが、ゲストルームは物置になっていた。
ベッドの周囲をダンボールが覆っていた。
中身は全部、通販の筋力増強グッズだった。
あの野郎、通販オタクだ。
ベッドに潜り込みながら、サンジは笑い転げた。
かわいらしいところもあるじゃねえか。
確かに努力の甲斐あって、男の目にもまぶしい体をしている。
究極の肉体を持つカップルか。
何となく、冷静になった。
ああいうセックスはたぶんビデオでも見られない。
すげー辛かったけど、あれはあれで、快感だったかもしれない。
…俺ってマゾかも。
サンジはナミのオッパイを思い出した。記憶の中のゾロは消去して、
自分にすりかえた。
手を伸ばし、自分を慰める。
やっぱり自分でやるのが一番だ…。
ゾロの手が擦り上げるのを不意に思い起こした。瞬く間に
中心が張り詰めた。
駄目だ駄目だ。
急いで掻き消す。あんなので反応してどうする。
荒い息を無理に抑え、枕元のナミのリボンを見つめた。
朝、神経質なまでに何度も手洗いした。
とても返せないけど、俺が持ってるのは自由だよな。
昼間のナミさんの性格で、夜の格好がいい…。
サンジは目を閉じ、集中した。
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