二人と一匹 [16] (ワンピース パラレル ゾロ ナミ サンジ)

「つけてやれよ」
ゾロがベッドに掛けたまま言って、 縛られたままのサンジの前にコンドームを放った。 ナミのリボンが、既にサンジのを戒めている。 後手に縛られた腕が、ビリビリしている。
「もう休ませてください、ナミさん」
サンジは懇願するように言って俯いた。
リビングにティーカップを引きに行ったら、いきなりゾロに脱がされて、 ナミがリードを付けた。そのままゾロの寝室へ連行。二人は共犯者。 一人ずつならまだしも、一緒になると最悪のカップルになる。
「てめえはペットだろ、大人しくしてろ」
さっきめちゃくちゃに貫かれたのは何だったのか。
サンジはむっと口を結んだ。
「何考えてるの?」
ナミは片眉を上げゾロを見、含み笑いする。 整えられた指でコンドームを取り上げ、サンジのものに装着した。
「ああ、」
サンジは思わす触れたナミの指先に声を上げた。
「ナミさ…」
「ゾロってこういう奴なのよ。いじめられて楽しい?」
荒く息をするサンジにナミは言った。
「前みたいなのは、」
「リボン欲しい?」
サンジの声を無視し、 ナミは釣りをするようにサンジの上に解いたリボンを垂らす。 食いつかずにいられない。
「もっと頑張らないと駄目よ、」
「む、」
体を伸ばし、首を傾けるようにして、リボンを噛む。
「良く出来ました」
ナミが満足そうにサンジの頭を撫でた。その手をゾロに奪われる。
「この間より楽しませてやる」
サンジが睨むとゾロは言った。 ナミを引っ張ってベッドに座らせ、目隠しする。
「見えないと興奮するのよね」
ナミが何も見えないまま笑う。ゾロが戯れるように胸を揉んだ。 喜ぶナミ。夜になると、二人はサンジの知らない人種になる。
「どうするつもり?」
ナミはベッドに手をついたまま聞いた。
「前みたいにしてあいつに見せてやれ」
ナミは見えないながらもサンジの方を向いた。
「んんう!」
リボンを噛んだまま、ゾロに抗議する。
「うるせえ、黙ってろ」
「…いいわ」
ナミは言って下着の上からそこに触れた。
「!」
見たことねえだろ、
サンジの背後に座りゾロは囁いて、胸を撫でてきた。
「う、」
非難の声を上げようとすると、飲み込むように唇を塞がれた。
「…は、」
ナミのリボンが唾液で濡れてしまった。
「サンジくん…?」
ナミの頬は上気し始めていた。
「もっと喜ばせてやれ」
ゾロがサンジを弄りながら言った。抗議すれば、ナミにバレる。 サンジは耐えた。どんなに頑張っても、いやらしい吐息が漏れてしまう。
「喜んでるの…? サンジくん」
ナミが息を荒くする。白い指先がそこを撫でている。 太股の間で見え隠れしている指先。 サンジはゾロに触れられながら、じっとナミのそこを見つめ続けた。
「喜んでるぜ、犬みたいに」
「うぅ」
サンジは首筋に吹きかけられたゾロの吐息に震えた。
「!」
強引に腰を持ち上げられ、そのまま膝をつく。 ゾロの指がサンジの中を弄り始めた。
「…う、」
サンジは歯を食いしばった。リボンを咥えていなかったら、 喚いていたと思う。サンジはそのまま耐えた。
「んんん、」
ナミが見たくて、必死で上目遣いになる。 ナミの足が擦り合わすように動いている。その動きがいやらしい。
「んー、」
逃げるように腰を振ると、ゾロが息を吐いた。
「もっと良くしてやる」
微かな声で、ゾロが囁いてくる。差し込む指の数が増える。
「んうぅ」
「そんなに鳴かないで、サンジくん」
ナミの声が甘い。
ゾロの指先が、確かめるようにサンジの中心を撫でた。
「うー」
抵抗するように睨むと、ゾロは唇を指で制して、サンジの両手を解いた。 わけがわからなくて、四つん這いのまま、目でゾロに問いかける。
「ゾロ、来て…」
ナミが呟く。
「見られてると興奮するか?」
ゾロが言うとナミは頷く。
「めちゃくちゃにして」
「ぐ、」
サンジはリードを引っ張られ、立ち上がった。
前のめりにベッドに倒される。ナミの体を守るように、手を付いた。
「!」
振り向き様に、体に入りそうになるゾロのものを感じた。
「やめろ!」
口からリボンが落ちた。
「縛れ!」
ゾロが不意に怒鳴った。
「何?」
ナミが頬に落ちた濡れた黒いリボンを取り上げる。
「サンジくん?」
「早くしろ!」
ゾロに命令されて、サンジはナミの手からリボンを奪い、 細い両手首をベッドに固定した。ゾロを見た。 思わず従ってしまったサンジを笑っている。
「何?…ゾロ?」
ナミは誘う。サンジはやっとゾロの考えに気づいた。
「嫌だ! 何考えてんだ!」
「どうしたの?」
ナミは見えないままで、二人の気配を読んでいる。
ゾロはぐい、とリードを引っ張って、 サンジの唇をめちゃくちゃに味わうと、突き放すようにした。
やれ、
ゾロが声に出さず命令する。
嫌だ、
首を振ると、ゾロは背後から堅くなったサンジのものを擦り上げた。
気持ち良くしてやる
ゾロが微かに言う。
俺の命令が聞けねえのか、
ゾロの指がもう一度、尻の間の周囲をなぞった。
俺が欲しくないのか
ゾロが聞く。指がわずかに入り、また出て行く。
サンジは唇を噛み締め、ナミの上に覆い被さった。
「ナミさん、怒らないで」
「サンジく…あ、」
ナミが眉を寄せた。サンジはわずかに入ったまま躊躇した。
「うあああ!」
後ろから突かれて、サンジが声を上げた時、 ナミも一緒に声を上げていた。
「ちょっと…ゾロね! 許さない!」
ナミが叫ぶ。
「サンジくんを傷つけないで!」
「ごめんなさい、ナミさん」
「ゾロが悪いのよう! この変態男!」
ナミは片足を上げて、ゾロを蹴ろうとした。
「お前愛されてんだな、」
ゾロが言いながらサンジの尻を撫でる。 突き入れられたものが中で擦れる。サンジは震えた。 ゾロの動き通りに、ナミに伝わってしまう。
「…ナミさん」
サンジはナミの胸に顔を埋めた。ベッドがギシギシと鳴っている。
ゾロが突き動かすままに、サンジはナミを犯した。
「ごめんなさい…」
「謝らないでいいの! ゾロ、早くサンジくんを解放しなさい!」
「まだだ」
背後からの激しい快感と、目の前の柔らかい体。 二人のセックスを思い出す。究極のカップルに挟まれてる、今。
「ああああ」
サンジはガクガクと震えた。どうにかなりそうだ。
「快感に弱えんだな」
ゾロが嬉しそうに言い、サンジの腰を引きつけるようにする。
「ナミさん、こいつ、俺、」
混乱したまま訴える。
「もう駄目、はア、アアアあ、」
「何言ってんだ」
ゾロに頭をはたかれる。
「俺がいねえと駄目だな、お前らは」
ゾロが優しくサンジの背中を撫でた。緩慢な動き。 サンジは快感に順応し始めていた。ナミにキスする。
「サンジくん、」
サンジが両手を戒めたリボンを解くと、ナミは目隠しも取らず、 サンジを抱き返してきた。 揺られたままで、抱きしめていた。




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