Private Blue V-4 ゾロは言った。 「俺ァあんな声じゃ騙されねえ」 サンジの体が小さく震えている。 ゾロはサンジの肌を舐めた。サンジが身震いした。 「俺を見ろよ」 「…」 サンジは何か言いたそうだったが、頷いた。 じっと見つめ合い、ゾロはもう一度舐めた。 出来るだけ視線を離さずに首筋も、胸も、腹も、指も、舐める。 「俺に舐められんのは嫌か」 ゾロが聞くと、サンジは泣きそうな顔で首を振った。 「あいつが舐めたのはどこだ」 しばらく考えていたが、ゆっくりと左の胸に手を置いた。 「ここか」 ゾロが顔を伏せると同時に、サンジの中心を掴んだ。 「うわ、」 声を上げてサンジが跳ねる。 「やっぱり俺がキライなんだな」 ゾロが顔を上げ、笑った。 「違う。急に触るな、」 サンジは安心して否定した。少し怒っていた。 次第にサンジの顔が赤くなっていく。 ゾロの手に刺激され、それは反応し始めていた。 ゾロの舌がその間も左胸を弄り続ける。 「もうやめてくれ」 サンジが堪えるように顔を背けて呟いた。投げ出した足の間のものは とっくに起き上がっている。 ゾロは黙殺して作業に集中した。 「アア…ッ」 耐えられなくなったサンジが、ゾロが乳首を舌で転がすのに合わせて 声を上げた。 「頼むから…っ」 ゾロが米粒のような乳首を指で潰すと、サンジの中心が緊張感を増した。 「てめえは俺のモンだ、いいな」 ゾロはあえてわざとらしく言い、もう一度サンジの乳首を吸う。 「はあア」 吐息のように微かに声を漏らす。ゾロの握力で戒められたサンジのものは、 早く解き放たれたくてウズウズしていた。 「いかせてくれ」 ぎゅっと目をつぶったまま、サンジは言った。 「まだだ」 口を力なく開けたまま荒い息を繰り返すサンジを眺めて楽しむ。 固く目を閉じて、苦しんでいるようにも見える。 「目を開けろよ、俺を見ろ」 ゾロはそっと言った。耳元で囁かれてサンジが震えた。 「…早く…っ」 涙の滲んだ目を開け、サンジが懇願した。 「お前の目の前にいるのは誰だ?」 「ロロノア…ゾロ」 サンジは一瞬、快感を忘れてゾロを見た。 「てめえに突っ込みてェ」 ゾロは激しくサンジの唇を奪い、中心を戒めていた手を放し、サンジの 頭を両手で抱いた。 罪悪感のない解放感にサンジは震えた。 軽い酸素欠乏に陥りながら、サンジは泣いた。 「左手に力をいれるなよ」 サンジはゾロの言葉に首を振った。いれているつもりはない。 はいってしまうのだ。痛みが酷いので時々意識して力を抜くのに、 気がつけば緊張している。 ゾロの動きにつれてサンジも揺れた。 体の奥深く繋がれているようで苦しく、サンジはとめどなく 涙を流していた。 「いてぇか?」 ゾロが聞いてくる。サンジは返事のしようがなくて、また泣いた。 あれだけの男を相手にしてきたから、体は慣れているはずなのに、 いたい、言われてみればそうなのかもしれない。 何がどうなっているのか、わからない。 今は何を考えても、ゾロを見るだけでも、泣けてしまうのだ。 サンジは思った。 「泣きっぱなしだな、俺…」 嗄れた声で言い、笑ってみせると、ゾロの指先が涙を拭った。 「悪いことじゃねえさ…」 腰を動かしながらゾロは言った。息が荒い。額に汗が浮かんでいる。 「そう思えば泣くのも辛くねえ」 ゾロが小さく笑い、サンジを見た。 「…お前も痛いか」 サンジは与えられる一定のリズムを感じながら、弱々しく聞いた。 「いてえよ。すげえイテエ」 ゾロはあっさりと白状した。まるで何でもないことのように言う。 お前は強いんだな…サンジが言おうとした時、ゾロが続けた。 「お前と一緒だから平気だ」 「…そうだな」 サンジはひどく嬉しくなって、 ゾロを抱きしめるために手を伸ばした。
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